最近人気のエコ製品建材(建築で使用する材料)を扱っている会社はたくさんあり、日々研究が進められているようで、新製品が続々と登場している。所長はそういう情報を集めるために常にアンテナを伸ばし、チェックしている。本当にまめで、仕事のためというより単に好きなのではないかなあと思ってしまう。毎月送られてくる建築雑誌に目を通し、やたらと資料請求をしている。おかげで事務所は収拾がつかない状態になってしまい、昨年新しい棚を購入し整理をしたのはいいけれど、もはや事務所のなかには置き場はなく、しかたがないので今は廊下に置いている。必然的に廊下の広さは半分になってしまった。そんな事務所のなかは所長の木へのこだわりのため、木材見本もごろごろしている。無垢(本物)の木の種類別の見本に始まり、国内産の材料の見本、外国産の材料の見本、そして産地別に異なる見本がある。そのうえ合板見本も揃っている。所長にしてもお客さんにしても無垢(本物)の木を使いたいという気持ちは同じなんだけど、予算の都合でどうしても使えない場合がある。そんな場合は合板を使う。合板とは、読んで字のごとく薄く削った薄板(単版・ベニヤ板)を木目が互いに直交するように接着剤で張り合わせた板なんだけど、この接着剤がシックハウス症候群の原因になることがあるので、慎重に選ばなければならない。最近ではこの問題に敏感に対応している会社も増えてきている。 年に何回か東京の有明にある国際展示場(ビッグサイト)で建築の展示会が開催される。一般によく名前の知られた大企業から比較的小規模な個人商店までと出展は幅広く、意外な掘り出し物があったりするので、新しい情報を求めて出来る限り足を運ぶようにしている。新しく開発された製品や技術を見てまわるのは結構楽しい。アンケートに答えるとお土産をくれたりするのでそれも楽しみのひとつ。一般のお客さんでも入場することが出来るようなので、家を新築しようと考えている人達も多く訪れている。最近設けられるようになったエココーナーは人気で、そんな人々の興味を誘っているようだ。だけど、ビッグサイトってとても広い会場なので、1日で見て廻ろうと思うととても大変。最初は意欲的に見ていても、しだいに疲れてきて(特に足が痛くなる)気力も減退し、椅子に座っていることが多くなる。計画していた半分ぐらいしか見ることが出来ない。私は隣接した場所に足ツボマッサージのお店があったらいいのにといつも思ってしまう。絶対繁盛すると思う。 このように村松事務所では、常に新しい情報を収集するようにして、快適に暮らすために最低限の性能を維持する観点から材料を求め仕上げを考えている。最近の健康ブームのためそのような材料が多く市場に出てきていて、選択の幅が広がり嬉しい限りである。また、建築施工の会社自らが新しい製品を開発したりもしている。北海道の小松建設は、今年ホタテの貝殻を使った塗り壁材を開発した。小松社長は北海道で多く水揚げされるホタテの貝殻が、ただ捨てられるだけだったのを見て、何とかできないものかと思ったそうだ。そういう自然の材料は、いいなあ。身体にも優しい気がする。これからは地球の資源を無駄にすることなく、リサイクルをして大事に使っていく時代なんだと思う。 追伸 北海道、伊達市の小松社長は、建設会社の社長という顔とは別にもうひとつの顔を持っています。実は北海道では知らない人はいないというほど有名な『手風琴』というグループのボーカルなのです。今年新たに『おやG』というCDを発売、意欲的に活動をしています。この『おやG』というCDからは、その題名からはとても想像できない懐かしいサウンドが流れてきました。カラオケ好きで、同じくカラオケ好きの所長とカラオケボックスで唄い合い点数を競い合っています。 |
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