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村松篤設計事務所は、静岡県の西部、浜松市にあります。

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〒432-8002 静岡県浜松市中区富塚町1933-1

浜松・懐古庵

設計コンセプト

 かつての日本家屋には、無垢の柱や梁、節有りの床、い草の畳、鏝跡が残る土壁、手漉き和紙が貼られた障子や襖、裸電球の明かりが用いられた。その空間で家族の絆が結ばれ、茶の間と呼ばれる文化が地域に根付いていった。

 夏の家は風が通り抜けるため快適だが、冬は断熱が乏しい上隙間風が入り込むためとても寒い。はじめは家族で炉を囲み寒さを凌いでいたが、その後炬燵が登場してからは綿入りの上着を羽織り、お茶をすすりながらTVを観たりして団欒の時間を過ごすようになっていった。床に座る暮らしだからこそ、必然的に目線が下がり、重心が低くなっていったのではなかろうか。家の中では靴を履かない日本人だからこそ味わうことが出来るこの快感は、おそらくその空間に包まれる安心感からくるものなのだろう。

 古き良き日本文化の精神を汲み取りながら、現代の技術や機能を併せ持つ建築を創造してみた。癒し、安らぎ、休息、和み、楽しみを実現するためにはどうあるべきかを考え、あらゆる角度からプランを練り上げていった。低い軒、アルコーヴ、光と風、無駄の無い空間利用等が具体的な要素だが、これらが融合した建築をひとつひとつ探り当てていくように体感して欲しい。そして、どこかに懐かしさを感じる喜びを味わって欲しい。木漏れ日が射し込む茶の間に心地良い風が通り抜け、庭の木々にとまっている野鳥の囀りを聞きながら、静かに時が流れていく贅沢な空間。思わず口元が緩んでしまう、そんな住まい手の姿を想像しながら・・・。(文:村松篤)
     
 

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村松篤設計事務所

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