浜松・楽間の家 | (有)村松篤設計事務所

浜松・楽間の家

設計コンセプト

敷地は古くからさほど変わらないだろう集落の中にある山間の丘陵地で、周辺の風景は起伏があり、変化に富んでいます。その眺望を生かしながらも、近隣からの視線をうまく遮った開口部の配置や方位が西に約35度振れていること、周辺に溶け込むデザインでありながら個性的な雰囲気を持ち合わせた家といった点を考慮しました。

奏庵のように軒が深い家を好むご主人と広々とした空間を好む奥さんの要望を受け、ひとつの家族を包み込むかのような大屋根とふたつの楽間（楽しい、楽になれる、楽したい空間という意味）を中心にそれぞれの空間が横に縦にと繋がっていく空間構成、そして眺望と機能を兼ね備えたふたつのバルコニーを持つプランが出来ました。