浜松・静楽居 |
設計コンセプト |
今まで仕事に費していた時間を、これからは自分達の趣味に費したい、そして静かに楽しく暮らしていきたいというご家族の想いを受けて設計された住宅です。なんと親世帯の施主は80歳です。ご夫婦の老後と同居しているおばあさんのことを考え、車椅子でも快適に生活出来る環境(段差をなくす、広い廊下、広めのトイレ、浴室等)の工夫がされています。そして健康のことを考え、ソーラーシステムを導入しました。リビングの片隅にあるダクトは、どうしても無機質になってしまいがち。以前、織屋を営んでいた時に織った布をスパイラルに巻きました。 1階リビングは吹き抜けになっているので広々と2階へと続いていきますが、子世帯とのプライバシーを考慮しての設計になっています。当初は週末に家族が集まる週末2世帯住宅ということだったのですが、設計を進めているうちに子世帯の家族もやはりこの家に住みたいということを強く希望され同居ということになりました。2階はリビングと和室の二間ですが、リビングから繋がるロフトを利用することで広いスペースを確保することが出来ました。そのロフトのドアには、子世帯の施主のお母さんが普段着ていた着物を加工して貼ってあります。また、ご家族の希望で以前住んでいた住宅に使われていた建具を2階の吹き抜け部分や和室に使用しています。(文 村松利枝子) |
〒432-8002
静岡県浜松市中区富塚町1933-1
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