| 静岡・草薙の家 | (有)村松篤設計事務所

静岡・草薙の家

設計コンセプト

階段を上がり、まず目に飛び込んでくるのは、生い茂る木々の緑。2階リビングからは、茶畑から日本平までに広がる風景を見渡すことができます。この家の実際の庭は、敷地の面積や変形した土地、そして少し振れている方位等の関係で、充分に設けるには無理があったのですが、まさにこの家のためにあるのではないかと思える、この借景によって何倍にも広がっています。南側に掛けられているバルコニーは、日本平の花火大会の時、特等席となったようで羨ましいかぎりです。

　木の持つ温もりが肌にやさしく、広々とした空間のとても気持ちのよい家です。湿気が気になった社宅住まいの時には、アトピーで悩んでいたご家族も、この家に引っ越してからは、そんな悩みが嘘のように消え快適に生活することができるようになったと喜んでいました。（文　村松利枝子）

木のデザインコンクール優秀賞受賞